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ブルースカイ

第5章 美香

その時、後ろから声が聞こえた。





「あれ、聡?なんで?」





俺は後ろを見上げた。





「美香。なんで?」





美香はうつむいて黙り込んだ。





俺は少し体力が回復したので立ち上がって、美香の手を握ると、タクシーに乗り、俺のマンションの部屋まで行った。





部屋に入り、美香が座ると俺は言った。





「あれはあんまりやない?俺ら何なん?」





美香はうつむいたまま、呟くように言った。





「ごめん。」





「俺の事が嫌ならはっきり言うてや。俺は過去の美香なんか関係ないわ、今の美香が好きなん。」

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