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一人ぼっちの姫

第14章 悲しみを乗り越えて強くなる


『ルイ、起きろ!!』


ロートの声で目覚める。


「あ、おはよう」



『散歩するぞ!支度しろっ!』



「え!?」


無言のまま外に出て歩く。

「ロート?」


『昨日は、よく眠れたか?』

「?ええ…」


『そうか』



もしかして、私に気を使っている?



「私はもう平気よ?」



『…お前は、強いな…』



違うわ、私は強くなんかない…ただ強がってるだけ…



強いふりをしていないと、いつか心が壊れてしまいそうだから…


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