一人ぼっちの姫
第16章 裏切り
~ロート~
なんだよ
あいつはルイのことが好きなんじゃないのか!?
『ルイっ!!』
ルイの後を追おうとしたら、キルトに手をつかまれた。
『ロート様、私が行きます』
は?
何言ってんだ…
お前が言ったらルイが余計泣くじゃねえか…
『お前が行って何になる、ルイが悲しむだけだ…
今はそっとしといてやってくれ!!』
『そうかもしれませんが、ルイ様にあんな顔をさせてほっとくなんてことできません』
そう言い切ると、走ってルイの後を追っていった…
俺はルイの落としたキーホルダーを拾い上げた
そして、少し時間をつぶすことにした。