一人ぼっちの姫
第21章 永遠の愛
どこ?
いるはずなの、
きっとどこかにいるはずなの…。
周りからは、うれしくて泣いている人の声が聞こえてくる。
だんだんと、その声も遠くなっていく。
…頭が真っ白になった。
「いやだ…」
キルト…
「キルトー!!!」
泣き崩れた私に驚いたのか、アリナスがあたしに駆け寄った。
アリナス「ルイ様…」
「アリナス。キルトが、どこにもいないの…」
いや…
あの人だけは、失いたくない…
「誰がいないんですか?」
「…っ…え?」
後ろから、大好きな声が聞こえる。
「キルト…」
目の前には、
大好きなキルトがいた。