テキストサイズ

この手を離さないで

第4章 初めての胸の高鳴り

キーンコーンカーンコーン

授業が終わった。

光「~ふぁあ、よく寝た。あれ、麻千架顔赤いけど、大丈夫か?」

そう言って顔を覗いてくる光君。

麻千架「だ、大丈夫だから////」

そう言い、顔をそむけた。

光君が見れなくて、体が勝手に避けちゃうんだ。

漣「麻千架、ちょっと来て。」

漣君は私の腕を取ると廊下に歩いていく。

どうしたのかな?

麻千架「漣君、どうした?」

漣「保健室行こう。」

はい?私至って健康です。

麻千架「なんで、私元気だよ?」

漣「光と話したくなさそうだから…」

漣君、空気読んでくれたんだ。

優しいな。

麻千架「ありがとう。今日は学校午前だけだよね?」

漣「…うん。」

麻千架「じゃあ、終わるまで寝てるよ。先生に伝えといてもらっていい?」

漣「わかった…」

よし、行くか!

漣「じゃあ…」

麻千架「ありがとう!」

漣「うん。」


漣君とは全く別の方向に歩く。

漣君、ホントに優しい。

言葉数は少ないけど。

なんか、気持ちも落ち着いたし。

光君の事は忘れよう。

何であんなにドキドキしたんだろう。



初めての胸の高鳴りだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ