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この手を離さないで

第4章 初めての胸の高鳴り

-ボフッ-

ベッドにダイブ。

保健の先生は今日休み。

麻千架「はあ~」

初めての胸の高鳴りは突然来た。

びっくりした。

ドキドキした。

私は友達としか思ってない。

光君も友達だと思っていると思う。

さっきのは何でもない。

そうだ!

何でもないんだ。

考える必要はないんだ。

そう思うと、気が楽になった。

漣君に感謝しなきゃ。


最近、アニメ見てないから情緒不安定になっちゃったなか?

早く家帰ってみよ。















Zzzzz






麻千架「ふぁあ、寝ちゃったのか」

なんか、お腹の辺りが重いんだけど。

麻千架「っぇえ!」

そこには、ベッドの脇にある椅子に座り、私のお腹に腕と頭を乗っけて寝てる漣君がいた。

漣「…うるさい。」

あまりにもびっくりしたから大きい声出しちゃったんだ。

麻千架「なんで、漣君がいるの!?しかもお腹の上って///」

照れるわ!

漣「俺、極度の寒がりだから、お腹の上暖かいと思って。」

だからって!
心臓飛び出るかと思った

漣「麻千架、時計見て」

私、何時間寝たのかな?

麻千架「えぇ!5時!?」

漣「…うるさいって。」

麻千架「ごめん。でも私が寝たの10時ぐらいだったような。」

下校時間はもう5時間も過ぎてた。

麻千架「まさか、漣君…」

まさか…

漣「ずっと待ってた。」

-キュン-

今、胸…いや、身体中がキュンキュンした。


ドキドキとは違う、愛しくなるような変な感じ。

なんだろ、今の?

麻千架「5時間も!?起こしてくれればよかったのに。」

漣「気持ち良さそうに寝てたから…」

起こしちゃ悪いと思ってくれたんだ。

また、漣君は私に優しくするね。

私もいつか恩返ししたいな。

麻千架「ありがとう」

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