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この手を離さないで

第4章 初めての胸の高鳴り

麻千架「みんなは?」

漣「先、帰った…」

そりゃそうだ。
逆に待ってた漣君が異常だよ。

そういえば漣君って芸能人なんだよな。

いつも登下校とか別だし。

麻千架「じゃあ、家で。」

-パシッ-
漣君は何も言わず、1人で帰ろうとする私の腕を掴んだ。

麻千架「漣君?どうしたの?」

漣「もうみんないないから…
一緒に帰ろう。
人気が少ない道を通って行けば…」

-ドキッ-

この感じ、光君のと一緒だ。

でも、やっぱり芸能人だから…

麻千架「でも…」

漣「お願い…」

漣君が私の目を見て言ってきた。

そんな目で見られたらいいよしか言えないじゃん。

吸い込まれそうな目…

麻千架「いいよ。じゃあ帰ろう。」

漣「ありがとう…」

なんか緊張する。

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