或空の群青
第2章 愛し苦しや
―――――……
「んっ、はぁあんっん」
私の溢れる唾液を
のんちゃんが飲み込む。
服越しにではあるが、
私の貧相なおっぱいを
優しく揉んでいるのんちゃん。
そんなのんちゃんの
伏せた長いまつ毛と
紅潮したほっぺたは、
なんだか赤ちゃんみたいで
可愛らしかった。
「ん、ゆきちゃん。」
のんちゃんは素早く
自分の衣服を脱いだ。
白いカッターシャツに
鮮やかな色のスキニーパンツ。
首にはキラキラと光る
Nと彫られたネックレス。
男らしいわけではなく、
華奢な身体ののんちゃんが、
どうして私に欲情するのか
昔から分からなかった。
だけどのんちゃんに
触られて疼き始めた私には
そんなことどうでも良かった。
もっと触って欲しい。
もっともっともっと。
「ふぁあっ、のん、ちゃん」
「ん…?なに、ゆきちゃん」
「…!もっとおぉ、」
チュッと言わせてのんちゃんが
唇から離れてしまった。
思わず顔が歪む。
「ゆきちゃん、言って?」
クスクス笑いながら
私の髪の毛を撫でる
のんちゃん。
もう腰が浮いてしまっている。
「あ、あの……
のんちゃん…私…
触って欲しいよ、全部…」
「了解」
のんちゃんはそのまま
私のおっぱいを
マッサージするように
揉み始めた。