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完熟の森

第12章 寂しい大人

僕達は多分二時間くらいそうしていた。


お互い一度も口を利かず、雫はパソコン、僕は読書。


でも嫌な時間じゃなかった。


寧ろ優しい時間に感じた。


窓からは緑しか見えない。


夏の強い日差しが木々のお陰で優しい日差しに変えて部屋に降り注いでいた。


僕は気づかないうちに夢をみていた。



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