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完熟の森

第14章 雫の別れ

でも、雫は涙を見せなかった。


「ドライブ行こうか?付き合ってよ」


僕の腕の中で見上げて言った。


「いいですよ。酒に溺れるより、健康的だ」


「バカ!」


そう言って僕の胸を叩いた。


僕達は雫の車で街を出た。


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