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完熟の森

第26章 雫と家族と僕

その後、雫とも口数が少なくなった。


雫の家に着いて荷物を片付け、ソファーに座った。


「千晶、帰りなさい」


雫はピシャリと言った。


「なんで?」


「なんでってお母さんに言われたでしょ」


「いいよ。めんどくさい」


雫は溜め息をついた。


「あのね、千晶はまだ学生なの。未成年なの。
反対されたら、あなたのご両親が私を訴える事も出来る」


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