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完熟の森

第26章 雫と家族と僕

「そんな事させない」


「なら、帰ってちゃんと話してきて。
大事な事よ。
めんどくさいなんて言わないで。もう会えなくなってもいいの?」


そんな大袈裟な、って思ったけど、雫は真剣だった。


「分かった。帰るよ。帰って話す」


僕は玄関を開けて、雫の家を後にした。


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