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完熟の森

第31章 真夏の森

途中ホームセンターで花火を買い、軽くランチを済ませ、遅い午後に家に着いた。


森は木々に覆われていて、外の世界より幾分涼しく感じた。


僕は冷蔵庫に西瓜を入れまた、外に出て潮でべたついた車を洗った。


ホースから出る水が冷たくて気持ちが良かった。


後から雫がやってきて、「あら、気が効くわね」と褒められた。


僕はホースの水を雫に向けた。


「きゃあ~っ!」


森に雫の悲鳴が響いた。


水を直撃した雫はずぶ濡れになった。



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