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完熟の森

第31章 真夏の森

雫の口内に舌を滑り込ませると雫の舌と直ぐに絡み合い、熱くなる。


一度唇を離すと、潤んだ瞳が僕を見つめている。


「千晶…」


名前を呼ばれると胸が苦しくなる。


「雫…俺…雫を離さない…」


僕は力一杯雫を抱きしめた。


「苦しいよ…千晶…」


僕の胸も同じくらい苦しいんだ。


僕は雫を車に押し付け、また口付けた。


僕の手は濡れた雫の体を愛撫する。


吐息が真夏の森に混じり始めた。


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