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完熟の森

第32章 祭り 1

「雫・・・」


僕は雫の肩を抱き寄せ、頬にキスをしていた。


人がいるのに、なんか大胆だな…今日の僕。


「あのね、さっきバーテンの山崎君に、
『イイ男連れてるな』
って言われちゃった」


雫がちょっと照れて小さく言った。


僕はさっきの耳打ちの意味が分かって益々嬉しくなった。


「今夜は俺、色男らしい…」


雫の顎を軽く持ち上げ、唇を重ねたら余計体が火照った。


花火の音はまだまだ続いていた。


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