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完熟の森

第33章 祭り 2

家に入ると、僕達はベッドまでの距離がもどかしく、何度もキスを交わし、僕の手は雫を撫で回していた。


「待って…」


雫は一度僕を止めた。


「なんで?待てない…」


「金魚…それに今日千晶、自分の姿が見たかったんでしょ?」


そう言えばそうだった。


「見せてあげる。ちょっと待ってて」


雫は金魚を流しのボウルに移し、僕の傍に来て手を取った。


そしてベッドルームにあるデカい鏡の前に連れて行った。


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