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完熟の森

第5章 誘惑の森

森の中は意外と暗かった。


丁度木々が一番葉を着ける頃で、空を隠していた。


草の緑の匂いにむせかえりそうになった。


虫の声は近くに感じた。


僕達はかなり奥に入ってきたと思う。


蒸し暑さと草の匂いで少し現実から離れた気がした。


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