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完熟の森

第2章 僕と理音

背中のワイシャツが汗で吸い付くような日、
僕は窓際の席で少しでも風に当たりたくて窓に首を伸ばす。


窓から見える校庭の向こうにはまばらな住宅街の向こうに、青々とした緑一面の森と山が見える。


長閑なこの街はなんの刺激もない。


僕等の年頃には退屈な街だ。


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