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狼飼ってます!

第2章 狼人間

入浴後、着替えて部屋に戻ったら、案の定フェンリルは眠っていた。

「はぁ…起きて、まだ話終わってないでしょ?」

起こされて機嫌を損ねたのか、唸りながらゆっくり起き上がった。

「…何だよ。話なら明日でも出来るじゃねぇか。」

「そりゃまあ、そうだけど…混乱したままじゃ締まりが悪いし…」

彼は毛繕いをした後、こちらをじっと見つめて言っ。

「どこまで話したっけ。」

「えっと…狼人間の末裔って話までかな?」

「ならもう一度直接人間になる所を見た方が早いだろ。」

「ままま待って!」

人間の姿になろうとしたフェンリルは溜め息をついて、面倒臭そうに私の方を見た。

「何だよ。」

「ちょっと待ってて!」

人間になった時、裸だと流石に困るので、自分の服から男物の服を探した。
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