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天才剣士は一くんに夢中

第7章 羞恥と乱交

★★★★★★★★★★★



僕はその小瓶をただただジッと見つめた。



そしてなぜか僕の手はその小瓶に引き寄せられるように動く。



これを飲めば僕もまた前みたいに戦えるようになる?


でも行き着く先は‥‥酷いもの。



僕は悩んだ。





このままじっとしててもどうせ死ぬんだから。



それなら武士として戦って最期を遂げたい。


近藤さんのために‥‥


近藤さんと築き上げたこの新撰組と共に--‥。





世は動乱の最中。



僕は覚悟を決めた。


「まさかこの僕が‥こんなものに手を出す時がくるなんてね。」



そっと小瓶の蓋を開ける。


真っ赤に染まる液体に一瞬目がクラクラとしたが、僕はもう一度覚悟を決めてその紛い物を飲み干した。



「ぐ‥ぁああヴァァ‥‥ッッ!」



なんとも言えない胸痛みが押し寄せてくる。

僕はそれを必死に耐えた。



はは‥今、戦場に立っているであろう一くんはこんなこと想像もしてないだろうね。



僕がこれを呑んだ時点で僕は君とはさよならだよ。



バイバイ一くん-‥


★★★★★★★★★★★

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