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天才剣士は一くんに夢中

第4章 絶望と驚喜

★★★★★★★★★★★



「だいぶほぐれてきたな‥そろそろ大丈夫か。」



そう言うと風間は俺の中に含ませていた指をグッと引き抜いた。



「う‥っ」


突然のことに俺は思わず声を上げた。



「土方‥力を抜け。」


風間のその言葉にビクリと反応する俺。


覚悟なんてできてたのに、今頃になって急に怖くなってきた。



そう‥あの指を入れられた時からだ。



「あ、やめ‥」



ググググググ‥



風間のソレは俺の言葉を全く無視して挿入してきた。



深い痛み。
それは激痛。



繋がった部分から何か流れ落ちるものを感じた。



(血だ‥‥。)



それは当然の現象だ。あんな小さい穴にあんな大きいものが入れられているのだから。



「んンンンンンンッッ!!」



ポタポタと涙が零れ落ちる。


今まで泣いた記憶がこれっぽっちもねぇこの俺が。



こんな馬鹿みてぇなことで涙を流すことになるなんて思いもしてなかった。



★★★★★★★★★★★

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