
あたしは誰のもの?
第13章 裏切りと幸せ
「カナダにはね、うちの大事な恋人がいるの、でも恋人以上に大事だって思ってた・・・・アンタらを離れるなんてできなかった」
僕らは黙って聞いてた
「でも・・・・好きなの。うちはアイツが好きなの!好きなひとのそばに・・・・いたいって思ったの」
―正直、このときの僕は、
―千紗の言葉が理解できなかった
好きな人のそばにいたい?
恋人のそばにいたい?
なんで・・・?
ずっと今まで僕らといたじゃん
僕だって恋人なんかよりずっと大事だった・・・
それなのに・・・
