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人妻と、イケないこと。

第1章 はじまり

「ここも、片付いたら寝室らしくなりましたよね。」


「そうだな」

ダンボールがなくなってすっきりとした寝室を見渡す。


「あとはベットが届くのを待つだけか。」


そう。まだこの寝室はベットがないから、今は部屋の隅に布団が二組置いてある。

フローリングの床とラグマット、ドレッサーに上品な花柄のレースのカーテン。洋風のこの部屋にその光景は少し異様だ。


「梓、お風呂に入ろう。もう遅いだろ?」

「ほんとだ。もう10時過ぎてますね。」

ケータイを取り出しディスプレイを見ると、そこには 22:04 という数字が。


「おお、それならはやいとこ入るか!行くぞ、梓。」

「え、…えっ?!」

「お風呂。一緒に入ろ?」

「ちっ、ちょっと!亮太さん…」

亮太さんは私の腕を引っ張ってお風呂場に連れて行く。

「亮太さん、ほ…ほんとに一緒に入るんですかっ」

「…だめ?だって俺は梓と入りたいんだもん」

「うう、」

普段大人な亮太さんに、そんな可愛いことを言われると…

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