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人妻と、イケないこと。

第1章 はじまり

「…はい」


肯定の言葉を口にするしかないんだ。


「やった」


いたずらな亮太さんの笑顔に、胸がきゅんと疼いた。火照った頬を隠すため俯く。

(あぁ…、やっぱり。)


「亮太さん…」

私に背を向けていた亮太さんをこそりと盗み見ると、

「ん?」

振り返った亮太さんは既に着ていたカットソーを脱いでいて、鍛え上げられた上半身を見て思わず赤面する。


「えっと、その…」

「?」


「…愛してる」

そう言った途端、


ぎゅっ


思い切り抱き締められた。


「もう…ほんとさ、」


何かを押し殺したような苦しげな声。

「お前、可愛すぎ…。」


「えっ!?」

「……はぁ、ねえ梓」


吐いたため息はどこか悩ましげで。

「………誘ってんの?」

低い、色っぽい声で耳許で囁かれる。


「え、ちょっと!」

体が離されたかと思うと、亮太さんにあっという間に服を脱がされ、下着姿になってしまう。

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