
人妻と、イケないこと。
第1章 はじまり
「ふっ、梓ワンピースだから脱がせやすい」
「…ッ、りょ、亮太さんっ!」
「…なに?」
私の腰に左腕を回し、右手で私の唇をそっと撫ぜながら言う。
「もう…恥ずかしいから!」
「ぷっ、梓顔真っ赤。」
「し、知りません!それよりもう手離し…んっ、」
唇をなぞるだけだと思っていた親指が、突然口内に入ってきた。
「ん、……ふっ」
段々と荒々しさを増す指使いに、息が上がる。
「…なに、梓。感じてるの?」
「ちっ、違…やっ」
更に激しく口内を犯される。
「素直になれよ、ほら。」
「んっ、きもちいい…」
いい子、そう言って亮太さんが私の口の中から指を引き抜く。
「はあっ、はぁ……」
「あーぁ、梓ちゃん。口の周り、唾液で汚しちゃって……」
ふざけたように亮太さんがそう言う。
「だって亮太さんがっ!」
クツリクツリと笑うと、亮太さんは赤い舌を出して親指についた私の唾液を舐めとる。
─…私のことを挑発的な目で見ながら。
