
人妻と、イケないこと。
第1章 はじまり
「なぁ、キスしようぜ」
なんでわざわざ聞くのか。真っ赤になった私の反応を楽しみたいのか、確信犯の亮太さんは。
「そんなこと言って、嫌っていってもするくせに……キス。」
涙目で負けじと亮太さんを見る。
亮太さんはびっくりした顔をして、すぐに満足そうに笑うと
「…、ん……はっ」
私に激しいキスの雨を降らせる。
脱衣所に厭らしい水音が響く。
ぷつん、
そんな簡素な音と共に胸の締め付けがなくなったと思うと、亮太さんが私の背中に手をまわしていた。
「ん……」
ちゅっと音をたてて唇が離れた。2人を銀の糸が繋ぐ。
「その姿、…すっげぇそそる」
「え?」
自分の格好を改めて見ると、下は下着、上はホックを外されて今にも取れそうなほどのブラ。
「きゃっ!」
慌てて腕で隠そうとすると、
「隠すなよ…」
そんな囁きと共に再び近付いてきた亮太さんの手によって阻止される。
