ファースト・ラブ
第2章 第1章
南は真っ赤な顔のままで1つ咳払いをしてから、落ち着いた口調で言った。
…やっぱりいるんだね。
「南っ !! ほんっとにゴメンなさい。あたし実は……南の好きな人わかっちゃったんだ !!!!」
「………えええええぇぇぇ~~~~~っ!?!?!?」
次の瞬間、南の叫び声が学校中に響き渡った。南はあんまり驚いたのか、訳のわからない行動をとったり、念仏を唱えたりしている。
「…みっ、南落ち着いて !! あたし南が誰を好きでも……全然いいと思うよ !! 引いたりしないよ !? …あたしね…南があの時なんで怒ったのかやっと理解できたの…。 あの時…あたしが直の話ばっかりしてたのが南にとってすっごくイヤだったんだよね…。南達の心の傷はもともと深かったのに…あたしがその傷をもっと深くしちゃったんだよねぇ(;_;) だから、ほんとにゴメンなさい !! あたし…南達が幸せになれるようにガンバるからね !!!! 」
「沙菜……ほんとに幸せにしてくれるの ??」
「うん !! 全力で幸せにするよ★*゜南達の恋!!」
「沙菜…ありがとう。オレも沙菜のこと幸せにできるようにがんばるよ !! 」