ファースト・ラブ
第2章 第1章
「アハハ☆ 沙菜ちゃんはいつも元気でかわいいなぁ♪」
かっ……かわいい~~?!?!
翔さんってあたしのことそんな風に思っててくれたんだ !!
うっ…嬉しいよぅ//
「そっ…そんなぁ//翔さんは冗談うまいなぁ !!!」
「えっ??冗談じゃないって~。沙菜ちゃん、学校でモテんじゃない?!オレ、沙菜ちゃんみたいな娘、欲しいなぁ*゚」
娘……。そう聞いた瞬間あたしの胸がズキリと痛んだ。
それは、夏帆さんとの………??
「全っ然!! ありえないくらい本当にモテないんですからぁ(泣) あたしなんかより、夏帆さんのほうがずっとずっとずーっとかわいいじゃないですか♪♪」
「んー…夏帆もかわいいけどー…」
そう言うと、翔さんはあたしのほうに顔を近づけて、小さな声でささやいた。
「オレは、沙菜ちゃんのかわいさのほうがタイプ。」
「……え??」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
…あたしのほうが……タイプ??あたしの胸の鼓動が速くなるのがわかる。
「沙菜ちゃん??」
あたしがしばらく下を向いてたんで、心配そうな声で翔さんが話しかけてくる。
自分で今顔が真っ赤になってることがわかってるから
顔が上げられないんだよ///
「今の、母さんに言ったらどうなるんだろなぁ(笑)??」
後ろから聞き覚えのある低い声が聞こえた。
この声はー…
「げっ…。直。」