ファースト・ラブ
第2章 第1章
「はぁ?? 父さんが子供っぽいんだろ←」
「アハハハ♪」
そんなことを話していると、あっという間に学校に着いてしまった。
「じゃあな。沙菜ちゃん、直。しっかり勉強しるんだぞ!!」
「はい!! 翔さんもお仕事、ガンバってくださいね◎ !!」
あたしは遠ざかる翔さんの背中に言った。
すると翔さんは振り返り、優しく微笑んで手を振ってくれた。そんなことでさえ胸が熱くなる。
「……沙菜、早く行かねーと。」
隣で直が話しかけてくる。
直はあたしの1つ下なんだけどあたしが変に敬語とか使われるのがイヤだから
直には普通に話してもらうようにしてる。
「あ…。うん。」
あたしは、直と校門に入る。
「……沙菜さぁ、まだ父さんのこと好きなんだ??」
直がこっちを向かずに聞いてくる。
「…………。」
直はあたしが翔さんのことを好きなことを知ってる。あたしが翔さんのことをいろいろ直に聞いてたら、バレちゃったんだ//
「……つらくねーの?? 絶対に叶わない恋してて。」
…つらいよ。つらいけど………、
「つらいけど、それ以上に嬉しいことがあったりするとなかなか諦められなくて……。恋ってそんなもんだからね。」