ガーディスト~君ヲ守ル~
第7章 闇の声
祐司は、つぐみの家の前まで来ると、玄関のインターホンを鳴らす。
「は~い、ちょっと待ってね~」
陽気な声が外まで聞こえてくる。
ガチャッと扉を開けたのは、つぐみの母親だった。
「あら、どなただったかしら?」
「つぐみさんの知り合いです。村上と申します。つぐみさんは、いらっしゃいますか?」
祐司はそう言いながら微笑した。
「あら、つぐみにこんな素敵な知り合いがいたなんて…ちょっとお待ちくださいね」
つぐみの母親は、頬を赤らめながら家の奥へ戻って行った。
優しそうな母親で安心した…
祐司は安堵する。
数分後、つぐみは俯きながら祐司のもとに歩いてきた。
「おはようございます」
「おはよう…ございます…」
つぐみは、昨夜のことが恥ずかしくて、まともに祐司を見れない。
そんな姿を後ろから見ていた母親は見かねて、
「すみませんねぇ…この子ったら、恥ずかしがりやなもんで。村上さんと出かけるんでしょ?早く用意しなさいな」
と助け舟を出した。