ガーディスト~君ヲ守ル~
第7章 闇の声
「フフ…ユウジくん、また会ったね」
「…っ」
「キミとこうして話をする事ができて、嬉しいよ」
祐司は拳を握りしめた。
「だから、そんなに睨まないでよ。周りに変だと思われちゃうでしょ?ボクは今営業マンなんだから」
鈴木はニヤニヤしている。
「……なぜ今更俺の前に現れた?」
祐司は殺気を押し殺しながら、静かに言い放つ。
「フフ…今までいろんな人間に取り憑いてきたけど、どいつもこいつもつまらなくてさぁ~…」
鈴木は目の前にあるコーヒーを、ひとくち飲み、
「やっぱりユウジくんのそばにいるのが一番おもしろいなぁ~って」
舌なめずりをした。
「…ふざけるな!」
祐司は更に拳に力が入る。
「…いいねぇ、その目…ゾクゾクするよ」
鈴木はうっとりと祐司を見つめた。