ガーディスト~君ヲ守ル~
第7章 闇の声
その時、スタッフルームからスーツ姿の男性とつばきが出てきた。
「あ、つぐみちゃんだぁ」
鈴木は席を立とうとした。
とっさに祐司が、鈴木の腕を掴む。
「も~…痛いよ、ユウジくん」
鈴木は苦笑する。
そこへ、スーツ姿の男性が歩いてきた。
「いらっしゃいませ」
祐司はパッと手を離す。
男性の後に続いて歩いてきたつばきと、目が合った。
「あ…」
つばきは小さく声を漏らす。
(ゆーじもいたんだ…)
ちょっと安心…と、つばきは祐司に笑いかけた。
だが、祐司は険しい顔をしている。
(ゆーじ?)
なんだか様子が変…。
「……ということなんです」
はっ。
しまった…全然聞いてなかった!
せっかく案内してくれてるのに…
つばきは慌てて男性に向き直る。