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ガーディスト~君ヲ守ル~

第8章 過去




「かっ……は…」



ポタポタと鮮血がこぼれ落ちた。



「もういいんじゃない?」



腕組みをして冷静に見ていた女が、口を開いた。
英司は床に倒れ込んだ祐司の髪を引っ張り、



「クズが…」



と吐き捨てた。



女はクスッと笑い、祐司の耳に囁く。



「またね…ユウジくん」



ぼんやりとする視界に2人の姿が見えなくなった時、祐司の心に静かに殺意が芽生え始めた。





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