ガーディスト~君ヲ守ル~
第8章 過去
「それじゃあ、お姫様たちを守りにいきますか」
2人の背後で、ドアにもたれながら圭吾が呟いた。
「圭吾、いつの間に…」
「祐司くん、弱さのない人間なんていないんですよ」
「圭吾先輩…」
「大事なのは、自分の弱さを認めることです。だからこそ、人に対して優しくなれたり、他人を思いやることができるんです」
圭吾は優しく微笑する。
「…はい」
祐司はその言葉を深く噛みしめた。
「んじゃ、行きますか~!」
護は祐司の背中をバシッと叩く。
「…って」
(馬鹿力が…)
祐司は安堵しながら、2人に向かって微笑した。