テキストサイズ

ガーディスト~君ヲ守ル~

第8章 過去

祐司たちは車でつぐみの家に向かう。
平屋に着くと、黒いワゴン車が止まっていた。



運転手の男と目が合った時だった、



「いや!! やめてよ!!」



家の中から、つぐみの嫌がる声がした。



「東さん!」




嫌な予感がして中に飛び込む。




目の前にはスーツ姿の男がつぐみの上にのしかかり、口をおさえようとしていた。



「…ゆーじ、助けて!」

「つばき…!?」



祐司はとっさに目の前の男の襟を掴み、つばきから引き剥がす。



「大丈夫か!?」



祐司はつばきに歩み寄る。



「大丈夫…だけど怖かったよぉ…!」



目に涙を浮かべながら、祐司にしがみつくつばき。



「そばにいてやれなくてごめんな…」




祐司はそっとつばきの頭を撫でる。
そして男の方を振り返った。



男は後ろから護に両腕を掴まれ、身動きできないでいた。



「…もうこんなことはやめろ」



祐司は冷静に男を見据えた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ