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ガーディスト~君ヲ守ル~

第9章 希望と絶望

「こらこら、レオン。お客様がびっくりしちゃうでしょ」



中から出てきたのは、年配の綺麗な女性だった。



「皆さん、いらっしゃい。要(かなめ)から話は聞いてるわ」



「お久しぶりです、富士子さん」



(ふじこさん?)



つばきの脳裏に一瞬、峰不二子が浮かんだ。



「久しぶり、圭吾くん」



富士子は圭吾に笑いかけた後、祐司に目を向けた。



「祐司くんも久しぶりね」



祐司はぺこっと頭を下げる。



「あ、こいつは俺と同期の白石護。そしてこちらが依頼人の東つぐみさん…」



そこで一旦くぎり、



「今はつばきちゃんだけどね」



と言った。



(えっ、そんなこと言っていいの?)



だけど富士子は驚く様子もなく、



「つばきちゃんね、よろしくね」



笑顔を向けてくれた。



「お世話になります」



(ちょっと嬉しいかも…)


「さ、上がって。お茶の用意するわね」


祐司たちは部屋を案内された。









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