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ガーディスト~君ヲ守ル~

第9章 希望と絶望

「わぁ…すごい」


リビングは、ホームパーティーができるほどの広さだった。全面ガラス張りになっており、外には庭とテラスがある。


「こんなモデルルームみたいな家に泊まれるなんて夢みたい!」



つばきは嬉しくて、あちこち見て回った。



「あ!お風呂、ひのき風呂なんだぁ~!すごぉ~い!」



つばきの声が家中に響き渡る。



リビングでは祐司と護がソファーに座ってくつろいでいた。



「お気に召したかな?」



背後から声をかけられて、つばきは振り向いた。



「圭吾さんっ」



(びっくりした~…)



「お風呂広いでしょ。一緒に入る?」


「はっ!?」


いきなりそんなことを言われて、つばきは顔を真っ赤にさせた。


「一人で入ります!!」


「冗談だよ」


圭吾はにっこり笑った。



(…そうだ、一緒に泊まるのはゆーじだけじゃなかったんだ)



気をつけないと!



「圭吾先輩、つばきをからかわないでください」



後ろから祐司の声がした。



「ごめん、ごめん。あまりにも可愛いからいじめたくなっちゃって」



ムスッとする祐司の肩を、ポンポンと叩く。



つばきは祐司と目が合った。



「はしゃぎすぎ」



(う…)



祐司はつばきの頭を小突いた。



「安心しろよ、大切な依頼人だから誰も手は出さねぇよ」



そう言うと、リビングに戻って行った。



(ゆーじ…心配してくれたんだ…)



つばきの胸は再び高鳴った。






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