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ガーディスト~君ヲ守ル~

第9章 希望と絶望

リビングに戻ると、甘い香りがした。テーブルには、紅茶とスコーンが並べられていた。


「わぁ…」


「どうぞ、つばきちゃん」


「ありがとうございますっ」


つばきは早速チョコチップスコーンを食べ始めた。


「おいひいれす!」


「食べるかしゃべるかどっちかにしろよ」


口いっぱいにほおばりながら喋ろうとするつばきに、祐司は呆れながら言った。


「面白いわね、つばきちゃん」


富士子さんがクスッと笑った。


「そういえば焼き肉食べに言ってた時も、がっついてたもんな」


ニカッと護が笑った。


「誰も取らないから、ゆっくり食べるといいよ」


圭吾も、紅茶を口にしながら微笑する。


(なんだかあたし…お子様扱い?)


つばきは紅茶を一口飲んだ。


「おいしい…」



なんだか今やっと…心が落ち着いたような気がした。



最初はひとりで、訳も分からず自分の体探して寂しかった。



だけどゆーじと出会って、あたしを信じてくれて…



今は頼りになる人がこんなにいてくれて…



ほんとに良かった…。





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