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ガーディスト~君ヲ守ル~

第9章 希望と絶望

「どうした?」


急に大人しくなったつばきを心配して、祐司が声をかけた。


つばきは祐司を見つめた。


「ううん、なんでもない」


無事に体に戻れたら、ちゃんと自分の姿でお礼を言おう…。


ワンワン


その時、玄関で再びレオンの鳴き声がした。


「あ、忍さんだわ」


富士子さんがそう言うと、玄関から年配の髭を生やした男性が顔を覗かせた。


「お~、みんな揃ってるな」


「紹介するわね、夫の忍さんよ」


忍は、両手いっぱいに買い物袋をぶら下げていた。


「忍さん、お久しぶりです」


「お~、圭吾くんか。相変わらずいい男だな」


「忍さんには負けますよ」


「だろうな」


はっはっは~、と忍は豪快に笑った。


「持ちますよ」


祐司が買い物袋を持とうとすると、


「祐司くん…ちょっと見ない間に変わったな、険が取れてる」


忍は穏やかに笑った。


面識のない護とつばきも自己紹介をした。


「よ~し、今日は楽しくバーベキューをするぞ~。酒も買ってきた」


テーブルの上に、色んな種類のお酒が並べられた。


「よっしゃ~!今日は呑むぞ~!」


一番に喜んだのは、護だった。


「おい、祐司!今日こそは付き合えよな!」


護は祐司の肩を組んだ。


「はいはい…」





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