ガーディスト~君ヲ守ル~
第9章 希望と絶望
バーベキューの準備が出来た頃には、夕日は沈み、満点の星空が広がっていた。
「わぁ…都会で見るのと全然違う」
つばきが空を見上げると、隣で祐司も黙って見上げた。
つばきは祐司の横顔を見つめた。
気がつけば、いつも隣にいる。
いつもあたしを守ってくれてる…
あたしはいつの間にか、この距離感が、心地いいと思うようになったんだ。
「おい、そこでいちゃついてる2人!乾杯するから早く来いよ!」
「い、いちゃついてなんかいないし!」
つばきは慌てて、みんなのもとに歩み寄った。
「はい、つばきちゃん」
渡されたのはオレンジジュース。
「なんであたしだけジュース…」
「未成年でしょ(多分)」
祐司には缶ビールが渡された。
「え~と、じゃあ…今日も1日ご苦労様でした!!かんぱぁぁい~~!!」
こうして宴は始まった。