ガーディスト~君ヲ守ル~
第9章 希望と絶望
ーー1時間後。
護はすでに出来上がっていた。
「お前ら…酒強過ぎだろ…ヒック」
護は椅子に座ってグッタリしている。
テーブルには、何十本のビールの缶が置かれていた。
祐司は顔色ひとつ変えてない。
「じゃあ…勝負しようか」
圭吾が提案する。
「忍さん、テキーラを」
忍は2人の前に、テキーラのボトルと、小さいグラス、塩とライムを用意した。
「いいっすよ」
祐司は余裕の表情を浮かべる。
「じゃあまずは俺から」
圭吾は喉が焼けないように塩を舐めた後、コップ一杯注ぎ、一気に喉に流し込んだ。
「んまい」
圭吾はにっこり笑った。
祐司も同じように、塩を舐め、テキーラを喉に流し込んだ。