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ガーディスト~君ヲ守ル~

第9章 希望と絶望

その様子を見ている富士子とつばき。


「テキーラって何ですか?」


「アルコール度数、40度のお酒よ」


「40度!?」


(2人とも、よくそんなの平然と呑めるなぁ…)


圭吾と祐司、どちらもまだ余裕の表情をしている。



「男って、勝負事が好きよね~」


富士子はフフッと笑った。


「…でも、祐司くん、ほんとに変わったわ」


「え?」



忍さんも言ってた…


“険”が取れたって。



「半年前…要があの子をここに連れてきた時は、生きてる感じがしなかったわ」



「……」



「まるで、自分以外のものは全て敵という感じで、いつも鋭く目を光らせてたの」



「……」



「何かに怯えてるようにも見えたわ」



つばきは祐司の姿を見つめた。



「きっとひとりで苦しんできたんでしょうね…」



(ゆーじ…)




ゆーじが他人に優しいのは、




つらいことがあったからなんだね…




「祐司くんが変われたのは、あなたの影響かもね」


「えっ、あたしがですか?」


「あんなに穏やかな祐司くんを見るのは初めてよ」


富士子は微笑した。



そうかな…?


そうだといいな…






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