ガーディスト~君ヲ守ル~
第9章 希望と絶望
「なかなかやりますね」
圭吾が何杯目かのテキーラを飲むと、ボトルが空になってしまった。
「お前ら、やるなぁ~んじゃこれはどうだ?」
忍はテーブルのうえに、違う種類のお酒を置いた。
「アルコール度数96度のスピリッツだ」
忍は二ヤッと笑った。
「どうだ?やるか?」
圭吾と祐司は、どちらも引く様子はない。
再び男の闘いが始まった。
「あ~もう、忍さんったら…」
富士子は額に手を当てて、呆れかえった。
「祐司も圭吾さんもすごい…」
そう思った時、突然祐司が立ち上がった。
「…あちぃ」
そう言って、上着を脱ぎだした。
え?とつばきは目を丸くした。
上着だけにとどまらず、どんどん脱いでいく祐司。
「なにしてんの!?」
つばきは手で顔を覆った。が、ついつい指の隙間から見てしまう。
祐司は上半身、裸になってしまった。
程良く鍛えられた筋肉、へこんだお腹、細い腰…
(み、み、み…見ちゃった!!)
更にベルトに手をかけようとした時、圭吾が止めた。
「祐司くん、レディもいますから」
「……」
祐司は無言でその場に倒れた。
「さすがにのびるか」
忍は苦笑しながら、祐司の体を起こした。
「部屋に運んでくるよ」
そう言って、2人は部屋の中に入っていった。