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ガーディスト~君ヲ守ル~

第9章 希望と絶望

ーー翌日。
目を覚ますと、知らない天井だった。
部屋の雰囲気が全く違う。


「……え?」


つぐみは慌てて飛び起きた。


「ここ…どこ?」


不安感がつぐみを襲う。



確か…面接中に意識が遠のいて、


それからずっと記憶がない…



ベッドから降りると、テーブルの上に一枚の紙があった。



(つばきさんからだ…)



面接中に入れ替わってしまったこと、
つぐみの家で襲われたこと、
そのために乙姫社長の別荘に移ったことが書かれていた。



最後の方には『つぐみさんのお母さんには、うまくごまかしておいたので安心してください』と書かれていた。


つぐみはベッドに腰掛けた。



なんだか気を失うのが多くなってきたような気がする…



面接…ちゃんと受けたかった…



複雑な思いでいると、ドアをノックする音が聞こえた。


「…はい」


躊躇しながらも返事をすると、


「おはよ~よく眠れたかしら?」


と、元気よく富士子が入ってきた。


戸惑うつぐみの表情を察知して、


「え~と、つぐみちゃん?はじめまして、私は乙姫富士子と申します。この別荘に夫と住んでいるのよ」


そう言って笑顔で握手を求めた。


「は、はじめまして…」


戸惑いながらも、握手するつぐみ。



「朝ご飯できたから、とりあえず食べましょうね。あ、準備できたら声かけてね、ドアの外にいるから」


そう言って富士子は、部屋を出て行った。


(なんだかよくわからないけど、悪い人ではなさそう…)


待たせては悪いと、つぐみは急いで準備した。



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