ガーディスト~君ヲ守ル~
第1章 出会い
依頼人とコミュニケーションをとるのも大事だ。無視や愛想なく接していたら、嫌われて仕事を失ってしまうこともある。
「東さんは就職活動中ですか?」
「あ、はい…今日も会社の面接の後、来たんです」
「大変ですね、いい所が見つかるといいですね」
「ありがとうございます……」
そう言ったきり、つぐみは黙り込んでしまった。 疲れたのだろうと、そっとしといてやると…
カクンとつぐみの頭が上下に揺れ、身体ごと俺にもたれかかってきた。
「東さん?」
返事はない。 寝ているようだ。
俺はそのままの状態をキープする。