ガーディスト~君ヲ守ル~
第9章 希望と絶望
その時、つぐみの携帯が鳴った。
着信番号を見ると、日曜日に受けた車の販売店からだった。
つぐみは慌ててその場から離れた。
1人にはしておけないと、祐司も立ち上がろうとするが、「俺が行く」と圭吾が立ち上がった。
食堂から離れた場所で、電話するつぐみ。圭吾はその様子を少し離れた場所から見ていた。
「はい…ありがとうございました」
つぐみの声からは覇気が感じられない。
電話は終わったようだ。
「大丈夫ですか?」
つぐみは浮かない顔をしている。
「……大丈夫です」
つぐみはそう答えたが、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「東さん、あなたはいろんなことを我慢しすぎだ。泣きたい時は泣けばいい」
圭吾は優しく言った。
その言葉に、我慢してたものがいっきに溢れてきて、涙がこぼれ落ちた。
「すみ…ませ……」
圭吾は、つぐみを人目に付かない場所に連れて行った。
「…っく…」
声を押し殺しながら泣くつぐみ。
圭吾は、そっと背中をさすってあげた。
数分後、つぐみは落ち着きを取り戻した。ハァッと小さくため息をつく。
「少しはスッキリしたかな?」
「…はい。すみません、ご迷惑かけて…」
「迷惑じゃないですよ、あなたはもっと甘えていいんですよ」
そう言って圭吾はニッコリ笑った。
「もっと自分の気持ちを、ぶつけてもいいんですよ」
「気持ちを…?」
圭吾は頷いた。
「伝わらないと、なにも始まらない」
(え…?)
「…祐司くんに好意を持ってますね?」
「!」
圭吾はクスッと笑った。
「見ていればわかりますよ、気づいてないのは本人だけです」
(バレバレだったんだ…!恥ずかしい!!)
つぐみは手で顔を覆った。
着信番号を見ると、日曜日に受けた車の販売店からだった。
つぐみは慌ててその場から離れた。
1人にはしておけないと、祐司も立ち上がろうとするが、「俺が行く」と圭吾が立ち上がった。
食堂から離れた場所で、電話するつぐみ。圭吾はその様子を少し離れた場所から見ていた。
「はい…ありがとうございました」
つぐみの声からは覇気が感じられない。
電話は終わったようだ。
「大丈夫ですか?」
つぐみは浮かない顔をしている。
「……大丈夫です」
つぐみはそう答えたが、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「東さん、あなたはいろんなことを我慢しすぎだ。泣きたい時は泣けばいい」
圭吾は優しく言った。
その言葉に、我慢してたものがいっきに溢れてきて、涙がこぼれ落ちた。
「すみ…ませ……」
圭吾は、つぐみを人目に付かない場所に連れて行った。
「…っく…」
声を押し殺しながら泣くつぐみ。
圭吾は、そっと背中をさすってあげた。
数分後、つぐみは落ち着きを取り戻した。ハァッと小さくため息をつく。
「少しはスッキリしたかな?」
「…はい。すみません、ご迷惑かけて…」
「迷惑じゃないですよ、あなたはもっと甘えていいんですよ」
そう言って圭吾はニッコリ笑った。
「もっと自分の気持ちを、ぶつけてもいいんですよ」
「気持ちを…?」
圭吾は頷いた。
「伝わらないと、なにも始まらない」
(え…?)
「…祐司くんに好意を持ってますね?」
「!」
圭吾はクスッと笑った。
「見ていればわかりますよ、気づいてないのは本人だけです」
(バレバレだったんだ…!恥ずかしい!!)
つぐみは手で顔を覆った。