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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

廊下に出ると、圭吾がひとりで待っていた。


「護先輩は?」


「トイレ」


圭吾はつばきに視線を送った。


「…つばきちゃんだよね」


「はい…よくわかりましたね?」


「わかるよ、全然違う」


圭吾はクスッと笑う。
その後、祐司に向き直った。


「祐司くん、どうしますか?今日、行きますか?」


「…そうですね」


つばきは首を傾げた。


「つばき…体の居場所がわかった」


「!」


「S大学病院に入院している」


つばきは手で口を覆った。




やっと…


やっと居場所がわかった…


あたしの体…


やっと元に戻れる!!



「行くか?」



「…うん!!」



つばきは力強く、頷いた。










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