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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

「あ、オレ…ちょっと買い物してくるんで見ててもらえますか?」


そう言って直樹は、病室から出て行った。



「どうだ?戻れそうか?」


祐司が口を開いた。


「…ん~、まだ…」


自分の体が見つかれば、すぐに戻れると思ってた。


「記憶は全て戻ってるか?」


「ううん…」


だんだん、つばきの顔が曇っていく。




目の前にいるのに…



なんで戻れないの…?





落ち込むつばきを見て、祐司は肩に手を置いた。


「焦らなくていい、体はここにあるんだ、ゆっくりと思い出せばいい」


「ゆーじ…」




そうだね…



ここに来ればまた何か思い出すかもしれない…




「…諦めない…あたし頑張るよ!」


つばきはグッと拳を握った。






その時。


つばきの体が、一瞬ピクリと動く。


「…え?」


祐司とつばきは、目を見張った。


「…今、動いた?」


つばきは体を凝視する。



すると今度は瞼がピクピクと痙攣し始め、ゆっくりと瞳が開かれた。



「…なんで…」



つばきは愕然とした。




自分の目の前で、



つばきの体が、目を覚ましたのだ。





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