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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

「つばきちゃん、どう?」


2階から降りてきた祐司に、富士子は心配そうに伺った。


「…大丈夫、ぐっすり眠ってます」


祐司の言葉に、皆安堵した。


「良かったわ…じゃあ、お茶入れるわね」


そう言いながら、富士子はキッチンに向かった。祐司は、ソファーに腰を下ろす。


「それにしても、一体誰がつばきちゃんの体に入ってるんだ?」


護が口を開いた。


「わからない…でも」


そこまで言って、祐司は口をつぐんだ。


「…でも?」


圭吾が聞き返す。


「……嫌な予感がするんだ」


しばし黙った後、祐司は口を開いた。
その言葉に、圭吾と護はハッとする。


「…祐司の言ってた低級霊か?」


護が問うと、祐司は頷いた。


「やっかいですね…」


ふぅ、と圭吾は息を漏らす。




「はいはい、お茶入りましたよ~」


重苦しい雰囲気を破って、富士子が紅茶を運んできた。


「も~みんなしてなに辛気臭い顔してんの、こういう時こそ明るく行かなきゃ!」


ねっ、と富士子はニッコリ笑った。


「そうですね」


つられて圭吾もニッコリ笑う。


「あっ、そういえば富士子さんの手作り弁当、うまかったっス!!」


護はニカッと笑った。


「喜んでもらえて嬉しいわ♪明日も作るからリクエストあったら言ってね」


「マジっすか!!んじゃ、俺はぁ…ハンバーグ♪」


「お子様だな」


フッと圭吾が笑う。


「うっせぇよ!欲しいっつっても、やんねぇからな」


そう言って護は、ズズッと紅茶を口に含んだ。


一気に場が明るくなった。
祐司を覗いては…




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