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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

「祐司くん…」


深く考え込む祐司に、富士子は優しく声をかけた。


「自分を責めちゃだめよ?」


「……」



(やっぱりこの子の心の闇は深いのね…)



「冷めないうちに飲んでね」



「ありがとうございます…」



祐司は紅茶を口に含んだ。
















ーー夜。
祐司は中庭のテラスで1人、煙草を吸っていた。
灰皿には 、吸い殻が8本ほど。
吸いすぎは良くないと思いつつも、やめられない。


吸い殻を灰皿に押しつけ、また煙草が入った箱に手を伸ばした時ー



「ゆーじ…」



後ろから声をかけられる。
振り向くと、そこに立っていたのは『つばき』だった。



「…つばき…」


「あ~もう、超臭い!!煙草はダメって言ったじゃん…てか何本吸ってんの!?」


つばきは早口でまくしたてた。


「はい、没収しま~す」


そう言ってつばきは、テラスに置いてあった煙草を掴んだ。


祐司はフッと笑った。


「返せよ?」


「い~や~で~す~」


つばきは、ベエッと舌を出し逃げ回る。


「へぇ…」


祐司は、悪戯な瞳でつばきを見た。





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